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2017.06.01

浅草ビューホテル泊、“浅草深夜徘徊”のススメ。ローカルと王道のいいとこ取り【DAYOUTホテル部】

岡野ぴんこ


提灯灯りの浅草は、玄人が集まる下町時間。
仕事で遅くなってしまった。
浅草に着いた時間はすでに21時前。
観光客の波も少し引いたその時間の浅草は逆に何だか特別な感じがした。
地下鉄浅草駅からは徒歩10分ほど、大きなガラス戸が目の前で迎えてくれる。
このあたりには珍しい高いビルだからすぐにわかる。
一歩入ると、高い天井の上に輝くシャンデリア、こんな時間だがまだまだ海外からのお客さんや団体の人々でロビーは賑わっていた。
1985年からの老舗、「浅草ビューホテル」。30年以上も浅草とこの下町エリアの変化に寄り添いそして引っ張ってきた。
レトロな雰囲気も逆にこの街に合っていて心地よい。
国際通りを渡って小道に入ればすぐに下町っぽい浅草風情にどっぷり浸れる。
浅草演芸ホール、そして浅草寺も歩いてすぐだ。
チェックインを済ませると早速街に出て空いたお腹を満たせる場所を探す。
あえて“検索”せず、自分の足で歩いて感じて探してみるつもりで。
ぐる〜っと歩いて、気になったのはホテルの目の前の小さくモダンな小料理屋さん。
と言っても敷居の高そうな感じはなく、開放的なカウンターとテーブルが数席。入り口のセンスの良さそうな暖簾には『浅草 おと』の文字。
そら豆の素焼き、桜海老と新玉ねぎのかき揚げ・・・一品ずつ出てくるたびに
正しすぎる選択をした自分を心から褒めたくなった。
観光客が少なくなった夜の浅草こそ、玄人が鯖り始める粋な下町時間。
古く、地元に根付くお店が細々とでもしっかりと夜遅くまで営業しているのだ。
一軒だけで終わるのは勿体無い。締めには別のところで、極上の浅草ラーメンを。細い路地を歩き、人のいなくなった中通りや浅草寺前を抜ける。
提灯の灯りだけが照らすオレンジ色の小道を歩いているとふと、タイムスリップしたような異次元に行ったような不思議な気持ちに。
そんな心地を堪能出来るのも浅草エリアど真ん中に構えるホテルに泊まっている安心感があるからこそかもしれない。

部屋の窓から覗く“江戸”と“TOKYO”

浅草ビューホテルというだけあり部屋からの眺めは最高。
目の前に浅草寺五重塔、その先にスカイツリー。部屋からの眺望もさることながら20階にある眺望質からはさらによく街の小さく優しい灯りとその先にある高層ビルそしてスカイツリーがきらめいて見える。
時刻は0時過ぎ。眺望ルームには他に誰もいなくて落ち着いて好きなだけ好きなように夜景を楽しめる。
部屋は窓の外の景色が何よりもの装飾、他はシンプルで落ち着いた雰囲気で統一されている。
バストイレは白に黒ベージュのアクセントでモダンな装い。通常より少し広く余裕があるように感じて何とも心地良い。無難に白やベージュで統一されがちなバスルームにしっかり黒を置いてくるあたり、粋な江戸っ子魂を感じる・・・とまで言うのは大袈裟か。
アメニティは最低限だがしっかり必要な物がそろっている。シャワーヘッドは面積大きいタイプのもの。水圧も申し分なし。
タオル、バスタオルやバスローブも二人分ずつ用意されている。
飲み物はパックの緑茶がいれられるようになっており、クローゼットの中の小さな冷蔵庫の中には飲み物はなし。
残念なのはコンセントの位置。旅行に行くとスマホ、カメラ、ポケットwifiなど充電する必要のあるものだらけだがコンセントがベッドの向かいにあるデスク周りにしかない。アラームもスマホで、という人には少し不便かも知れない。
ちなみに部屋はwifi完備で繋げば、パスワードもなくログインなど煩わしい手間もなくスムーズに使える。

あえてビュッフェではない贅沢

ホテルでの朝食というのはいくつになってもなんだか非日常感強くワクワクする。浅草ビューホテルでは、洋食のビュッフェと和食の御膳を選ぶことができる。今回は和食に。和食を選ぶと6階日本料理「歌留多」での食事に。
落ち着いた和の雰囲気で鯉や池などが美しい中庭が出迎えてくれる。
まさに空中庭園だ。
目の前に運ばれてきた朝食御膳は旬を詰め込んだ目にも美味しい美しいもの。
筍や春ワカメなどのお造り、茶碗蒸し、そして定番の鮭と納豆までしっかり網羅してくれている万全の和朝食。
チェックアウトも12時までとゆっくり朝を過ごせるのも嬉しい。
ロビーの降りていくと、休日のこともあり結婚式場も抱えるホテルならではの光景が。式に参加するゲストやこれから支度をする新郎新婦など幸せオーラの忙しなさが漂っていた。かくゆう私も別の場所での結婚式に参加する予定だったこの日、ご祝儀袋の名前書きに必要な筆ペンを忘れるというありがちな失態。フロントで筆ペンを借りられるか聞くと「ございます」とスッと貸し出してくれて事なきを得た。ほんの些細な事だがそんな小さな心配りや用意も国内資本のホテルならではだなぁと感心してしまった。
夜の浅草の散策を含め21時以降からの一瞬のステイだったが存分に楽しめた。
ホテル内のプールやエステ、バーなども充実していてまさにオールインワン!なホテル。
最新のホテルではないので、全体に少し昭和というか、レトロな雰囲気があるのは間違いない。その雰囲気は少し好き嫌いが別れるような気もする。
個人的にはホテル内の施設も楽しみつつ、だがやはり浅草のど真ん中にステイしているというメリットを生かして遅くまで小さな路地散策を楽しみ練り歩くのがオススメ。もちろん“浅草 深夜”などと検索せず自分の足で。
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